MOVEit WAF のご紹介: ファイル転送の保護を強化

MOVEit に、Web アプリケーションファイアウォール (WAF) が追加されました。MOVEit WAF は、カスタマイズされた保護、コンプライアンス支援、高性能ロードバランシングにより、安全なファイル転送をさらに強化します。

ファイル転送は私たちの生活を支えています。医療機関の間で患者記録を交換したり、ローン申請を処理したり、製造業で重要なファイルを共有したりと、どれも中断が許されない重要な業務です。

そのような極めて重要なファイル転送ワークフローを保護するために、MOVEit 向けに特化された Web アプリケーションファイアウォール (WAF) および負荷分散ソリューション、Progress MOVEit WAF が追加されました。MOVEit WAF を利用することで、セキュリティや可用性対応のためのツールを個別に管理する複雑さが解消され、追加の保護層と高パフォーマンスにより安心感が得られます。

WAF とは何でしょうか？

WAF、Web アプリケーションファイアウォール、とは、Web アプリケーションに追加のセキュリティ層を提供するセキュリティアプライアンスです。WAF は既存のセキュリティ機能を補完し、従来のファイアウォールとセキュリティ設定を強化します。アプリケーション層で動作し、トラフィックとデータパケットを検査して、暗号化されたウェブサービストラフィック (SSL/TLS) に潜む脅威も含めて、悪意のある脅威を効果的に特定して無効化します。

この保護層は、他の防御手段と連携しながら攻撃から守る鎧のようなものだと考えることができます。

ファイル転送用にカスタマイズされた WAF の必要性

多くの WAF は Web サイト向けに設計されており、ファイル転送サーバーには最適化されていません。このミスマッチにより、導入時にトラブルが生じたり、チューニングに時間がかかり過ぎるなどといった問題が起きる可能性があります。

特に金融、医療、政府機関などの規制が厳しい業界で MOVEit Transfer を利用している組織にとって、こうした予期せぬリスクは容認できません。

MOVEit WAF には、そのようなミスマッチがなく、安全かつ大容量のファイル転送のために設計されており、MOVEit Transfer のトラフィックと挙動に特化したルールセットがあらかじめ組み込まれています。そのため、迅速な導入、誤検知の削減、そして導入直後からの強力な保護が実現します。

WAF が「鎧」のような存在だとすれば、それを着る人にぴったり合うように仕立てることが、その効果を最大限に引き出す鍵となります。仕立てが不十分であれば、防御に隙ができたり、動きを妨げたりする恐れがあります。

シンプルなセキュリティとコンプライアンス対応

MOVEit WAF は、組織のセキュリティとコンプライアンス対応を次のように支援します。

• 悪意のあるトラフィックをサーバーに到達する前にブロック
• HTTP/S ベースのデータフローに WAF 保護が義務付けられるようになった PCI DSS 4.0 を含む進化する規制要件に対応
• OWASP Top 10 の脅威を検出してリスク削減
• ゼロトラストや多層防御戦略に新しい保護層を追加

WAF の専門家やコンサルタントがいなくても、事前定義されたルールを MOVEit Transfer とスムーズに統合できます。

パフォーマンスとスケーラビリティ

セキュリティは不可欠ですが、パフォーマンスを犠牲にはできません。MOVEit WAF は、統合されたロードバランシング機能を備え、高可用性構成や Web ファーム向けに最適化されています。MOVEit WAF を導入することで、トラフィックのピーク時でも、社内外のユーザーに対して高速かつ安定したパフォーマンスを提供しながら、広範な可視性とコントロールを維持できます。

MFT セキュリティの強化に向けて

MOVEit WAF は、オンプレミスの MOVEit Transfer 向けに利用可能になりました。迅速に導入でき、管理も簡単。安全なファイル転送ワークフローのニーズに合わせた保護を提供します。

MOVEit WAF がデータセキュリティの変革と業務の効率化にどのように役立つか、無料試用版でお試しください。

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